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semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 246】 ビーア / 泉 semスキン用のアイコン02

  

2009年 12月 20日

e0006692_0412965.jpg この所、休日ごとに自作の歌を編曲している。こんな時はたまに聴く音楽もジャズより歌物の方がいい。

 それにしてもこれは何者だ。自分で買っておきながらよく分からん。いつも英語で表記しているタイトルも、「i」の上の点々が2つあるようじゃお手上げだ。いったい何語だ。中身の方も、ポルトガル語、フランス語、スペイン語、イタリア語、英語が乱れ飛んでいる。

 正体不明の音盤を買いたくなる衝動はこの趣味を持つ者ならあるだろうが、闇雲に買ってそう当たるものでもない。どうしてこれを買ったかというと、それは新星堂からの一通のメールがきっかけだった。「期間限定タイムサービス」などと書いてある。これに引っかかった。

 新星堂にぼくが普通のCD屋以上に好感を持つのは、「オーマガトキ」などという、ほとんど商売になりそうにないような渋いレーベルを自ら持っているからだ。そのオーマガトキの盤が半額だという。2枚で送料無料になりそうなので買うことにした。1枚はサラ・ガザレクのセカンド、これはすぐ決まった。2枚目が決まらず、仕方なく、聴いたことのないCDを片っ端から試聴するはめになった。その時、ぼくのアンテナにひっかかったのがこれなのだ。

 この盤からはアメリカがほとんど感じられない。いつもアメリカ音楽ばかり聴いている耳には、それが新鮮だ。1曲目は切れのよいボサノバ。歌詞もそれにふさわしくポルトガル語。ところが2曲目はレゲェ。それでいてアコーディオンがリードし、哀調を帯びた旋律が醸し出すのはヨーロピアンな雰囲気。声はどことなく加藤登紀子を思わせる。3曲目は今度はフランス語で、フルートも渋く絡んでくる。渋いシャンソンという感じ。4曲目はイタリア語ときた。滅茶うまい生ギターに乗って語るカンツォーネで、歌唱力を見せ付ける。5曲目と6曲目はまたポルトガル語に戻ってボサノバだ。

 2,3曲目と5,6曲目は本人の作だそうで、ソング・ライターとしてもなかなかの人である。ポルトガル語で作ったりフランス語で作ったりしているということだが、どうしてこういうことになるかというと、この人、ブラジル生まれで、幼少時をチリ、ペルーで過ごし、今はフランス在住ということでこうなってるらしい。多分ご本人にとっては、いたって自然なことなのだろう。

 後半はフランス語の曲が多くなる。フランス語の「さそわーる、じゅねう゛ぃえーぬ・・・」とか「ぶうぉすぃー・でずぃもーん・・・」とか、あの何とも言えない響きで、一気にヨーロピアンな色に染まる。

 余談だが、この前、元ALTで来ていた知り合いのジョエル先生に茶臼原で会った。フランス人といっても、坊主頭で合気道をやるお方で、茶臼原の畦道を歩いていると日本の農民にしか見えないが、たまたま携帯電話がかかってきて、この「じゅねう゛ぃえーぬ」が飛び出して、その本場もんの微妙な発声に思わずのけぞった。

 ところで、このCDを語る場合、どうしても付け加えておかなければいけないことがある。それは圧倒的な伴奏陣のうまさだ。達人たちによる純アコースティックの妙なる響き。素晴らしい。これだけでも得した気持ちになる。
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by pororompa | 2009-12-20 00:37 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

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