ぽろろんぱーぶろぐ

pororompa.exblog.jp

ブログトップ | ログイン

semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 238】 ROLAND KIRK / DOMINO semスキン用のアイコン02

  

2009年 09月 12日

e0006692_1750429.jpg 環境を変えれば気分が変わることはあるものだ。模様替えというほどでもないが、オーディオ関係の配置を少し変えた。音楽を聴きやすく、仕事もしやすい形になったように思う。

 疲れも激しく、忙しさも増してきているが、不思議に聴き応えのあるジャズが聴きたくなる気分は続いている。今日はローランド・カークを聴こう。このCDの「ドミノ」は、オリジナルのLPとは曲順が全然違っているようなので、今日はオリジナル通りに並べ替えて聴いてみた。

 カークはこれしか持っていない。買ったのも比較的新しい。カークに偏見を持っていたつもりはないが、一度に三つの楽器をくわえて吹くという異様さに、やはりある種のイメージ的なとらえ方はあったのかも知れない。出てくる音楽は至極まともだ。もちろん「つまらない」という意味ではない。異端の雰囲気や強烈な個性がもたらす面白みは感じられるが、それでいて、感情豊かにメロディは歌い、よくスウィングする。ジャズの王道的な音だ。

 「一人三管」も、よく聴くと効果的に使われている。テーマの部分や演奏のクライマックスで、多重録音でもなければあり得ない、管による「一人ハモリ」が、効果的に出てくる。別々の楽器でソロを取ることもあるから、ワン・ホーンのカルテットでありながらクインテットやセクステットのようだ。楽しめる。 

 普通にテナー・サックスだけを吹いたとしても、一流の演奏だ。スタンダードを吹いてもうまいし、バラードも訴えかけてくる。フルートによる「ドミノ」も、エモーショナルな哀感を醸し出す。目に悪くてやめたが、トランペットもうまいそうだ。純粋な音楽家だから、「ジャズ」という儲からない場所に居たが、「盲目の天才音楽家」の列に連なるべき器楽演奏家ではないかと思う。

 カークは残念ながらもう亡くなっている。だがジャズはなかなか古びない音楽だ。出合いは遅かったが、カークを聴くという新しい楽しみが加わった。
e0006692_18263224.gif

by pororompa | 2009-09-12 18:26 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

トラックバックURL : http://pororompa.exblog.jp/tb/11115487
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。