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semスキン用のアイコン01 灼熱のアウェー気分 【JFL’09後期第2節 ホンダロック 1-3 ニューウェーブ北九州】 semスキン用のアイコン02

  

2009年 07月 12日

灼熱のアウェー気分 【JFL’09後期第2節 ホンダロック 1-3 ニューウェーブ北九州】_e0006692_18515656.jpg
 本格的な夏到来である。お天道様はギンギラと容赦なく照りつけていて、サッカーには過酷な季節だ。

 30分前に行ったのだが、もうスタンドはいっぱいで、屋根のある所はほとんど空いていない。仕方がないので、一番端の階段の一番奥の隅にもぐり込む。無理を言って座れなくはなかったのだが、そこにした。後からつえをついたおばあちゃんが座ったので、結果的にはよかった。屋根の下とは言ってもぎりぎりの所で、右腕には日が当たっている。すぐ隣は屋根のないアウェーの応援席だ。コールや歌はセンスがないが、人数は多くて勢いがある。ホームのわがホンダロック・サポーターの声も負けずに元気に響いている。岡林信康の「友よ」が出てきたのには笑った。岡林もこんな所で使われていると知れば驚くだろう。
灼熱のアウェー気分 【JFL’09後期第2節 ホンダロック 1-3 ニューウェーブ北九州】_e0006692_1974785.jpg
 メンバーを見ると、前回山下だったところが下木屋になった以外は変わりない。真夏の空の下、午後2時きっかりに試合は始まった。

 始まってみると、何かがおかしい。ぜんぜんパスがつなげず、どうにも攻め手が見つからない感じだ。相手はプロ指向とは言ってもそう力の差はないはずだが、前期でも負けている。相性というのはあるのか、このチームには勝ったことがないらしい。FWの二人、長身で髪を束ねた外国人のような風貌の11番宮川と、小柄だが俊敏な28番の長谷川が鋭くて、観ていてはらはらさせられる。

 その内にコーナーからヘッドで1点くらった。そしたら周りのおとなしかった観客が一斉に大喜びするではないか! これにはびっくりしたね。 ええっ? ここ、アウェー席かよ! そう言えば確かに黄色い服を着た人が多い。さっきのつえをついていたおばあちゃんも、北九州の文字が入った黄色いタオル・マフラーを持って手を振り上げているではないか。暑いから屋根の下に入るのも当然だが、これまでこんなに大勢陣取っていた試合はなかった。灼熱をものともせず、はるばる宮崎までやって来たわけだ。ばあさんら気合いが入っとるねえ。

 後で調べてみると、黒々と日に焼けたオッサン風の監督は何と与那城ジョージ。出てはいなかったけど藤吉の名前もダンマクに見える。「J一直線」のチームなわけだ。応援もそれ指向なわけなんだろう。九州のアウェーに人が呼べなきゃ、Jも厳しいわな。

 それにしても周りが敵だと居心地が悪い。ホンダロックの点が入ったら大喜びしてやろうと思ったが、後半になっても、全然攻め手が見つからない。クリアが精一杯で、すぐにDFに拾われて自陣に封じ込められるという、「力の差のある少年サッカーの試合」みたいな展開だ。案の定2点目をくらった。疲れて足の止まった時間帯に、中央から個人技でかわされた。さらには28番に余裕のだめ押しをくらって万事休す。その度に遠慮なく喜ぶ黄色いシャツにむかむかしてきた。

 とうとうDFを投入して水永をFWに上げた。その途端にFKからヘッドで1点を返したが、「結局水永か」という気持ちになる。だいたいDFが試合途中でFWになったりするのも小学生的だ。水永でなくてもDFは務まるのではないか。ストライカーはやっぱりストライカー。誰にもはできない。守備を固めたよさを大事にしつつ、水永を本来のFWに戻して、下木屋や山下と組ませた形を試してほしい。

 収穫のない惨敗ではあったが、9番の左サイド悦田選手は一人気を吐いていた。サイドから中に切り込んでいく瞬間だけ、ホンダロックの攻撃の可能性を感じた。

by pororompa | 2009-07-12 20:11 | サッカー観戦記 | Comments(0)