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semスキン用のアイコン01 熾烈な「親子ダービー」 【JFL’09後期第1節 ホンダロック 0-0 Honda FC】 semスキン用のアイコン02

  

2009年 07月 05日

熾烈な「親子ダービー」 【JFL’09後期第1節 ホンダロック 0-0 Honda FC】_e0006692_1724851.jpg
 直前に雨がぱらついたので、一応傘も持って出かけた。30分前なのに正面スタンドはもうかなり入っており、バックスタンドにも入場門が設けてある。正面スタンドには座れないかもと思ったので、バックの芝生席にした。その時点で芝生席にはほとんど人はいなかったのだが、試合前になって次々に人が入ってきた。1800人とアナウンスがある。親会社のホンダを迎えての試合ということで、動員がかかっていたようだ。

 芝生席というのもずいぶん懐かしい。高校生の頃、延岡の西階競技場で初めて日本リーグを観たのも、こんな芝生席だった。木花で日本代表の山口のプレーを観た思い出もある。当時まだ存在した横浜フリューゲルスだったように思う。ここ生目の杜の芝生席は、傾斜が緩くて見づらい。前の方は座ったら広告であまり見えないので、後ろに下がった。雨どころか日が射してきて厳しい暑さだ。一番後ろなので持ってきた雨傘を日傘代わりにさして観戦する。ところが前の席で平気で日傘をさしている若い母親がいて、ピッチが見づらい。子どもは放置しているしサッカーを観ているふうでもない。困ったものだ。おまけに、半ズボンの足に芝がちくちくと痛いし、こりゃあ立った方がましかなと思いながら立ったり座ったり、そしてくるくる変わる天気に傘を差したりすぼめたりと、落ち着かない観戦だった。

 さて、連勝中のホンダロック、下木屋が山下に替わっただけで、後は前回と同じスタメンだ。相手は親会社と言っても、もちろん戦う当の選手達には、燃えこそすれそんな遠慮などあるはずがない。前期の開幕戦の時点なら、まだ実績的に格上の意識はあったかも知れないが、前半の折り返しでその差はわずか勝点3、今日勝てば追いつける相手である。しかし前半立ち上がりは、相手にペースを握られ、何となく格の違いを感じてしまう。

 だが、守り一辺倒から徐々に進化しつつある最近のホンダロック、途中から左サイドの悦田選手の突破などで、徐々に盛り返してきた。好プレーにもあまり湧かないバックスタンドは、今日の客の「サッカー的な薄さ」を感じさせるが、サイドを崩してもう少しという場面が連続する。蒸し暑さを考えればよく走っているし、前半を終わった所では「行ける」という感じだ。

 後半になってさらに積極的に仕掛けるホンダロックは、完全に試合の主導権を握ってしまう。もちろん時々くらうカウンターにひやっとはするが、相手陣地でのプレイが多く、いつか入りそうな展開になってきた。動きの悪かった右サイドの竹井に替えて小原、さらに足に来ていた原田に替えて木下を投入して攻め立てる。だが、なかなかゴールを割れない。

 終盤に入り相手選手が肘打ちで退場となるが、さてホンダロックの猛攻かと思ったら、ここから逆に相手の最後の猛攻が始まった。「こんなはずがない」的な、「わしら格上だかんねー」的な、プライドに火を付けてしまったかのような最後の猛攻撃だった。親会社という意識はなかったにしても、新参ホンダロックごときに、ホーム・アウェイ合わせて1点も取れないなんて許せなかったのだろう。

 その猛攻をしのいで、試合は0-0でタイムアップ。惜しくも勝ちは逃したが、十分楽しめる試合だった。そして「勝ち」はなくても「価値」はあるドローだった。ただ会場を去る客の雰囲気はやはりちょっと重かった。サッカーの面白さ、そしてチームの魅力を伝えるには、「1点」が足りなかったかも知れない。
熾烈な「親子ダービー」 【JFL’09後期第1節 ホンダロック 0-0 Honda FC】_e0006692_18251150.jpg

by pororompa | 2009-07-05 18:15 | ホンダロックにわかサポ | Comments(0)