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semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 226】 / HELEN MERRILL semスキン用のアイコン02

  

2009年 05月 02日

e0006692_2347545.jpg 家庭訪問が終わると同時に五連休に突入した。平年より慌ただしく感じたのは、授業がびっしり組まれて空き時間のない3年生ゆえのことかも知れない。とにかくたくさん眠って、起きたら、時間だけがボーンと目の前に積まれたように感じた朝だった。まずは毎年恒例の朝顔の種蒔きだ。その後、セールだというので近くのブック・オフに行った。CDの値引きは無さそうなので古本を買い込んできた。

 CDを買わなかったのは、未聴の盤が溜まっていたせいもある。この前仕事を終えてある会議を待つ間に、中古盤をたくさん買い込んだのだ。そこは通勤路にある店で、古本を主体にいろんな物が雑然と売られている。中古CDも置いてあるので半年に一度ぐらいは顔を出している。あまり期待はしていなかったのだが、500円以下でけっこう面白い物があり、店を出る前には5枚手にしていた。PP&Mの「ピーター、ポール&マミー」、カザルスのシューベルト弦楽五重奏、パバロッティのイタリア・ポピュラー集、それに沖縄民謡集、それから学校の昼の放送に使おうと思った300円のカーメン・キャバレロ。そしてジャズの棚を見直して店を出ようとした時に、白地にただ「HELEN MERRILL」と書いただけの背表紙が見えた。どうせ安っぽいベスト物だろうと思いながら引っ張り出したら、有名なこの「ウィズ・クリフォード・ブラウン」だった。それにしてもクラシックから民謡まで、我ながら相変わらず訳の分からない取り合わせだ。でもどの盤もそれぞれ面白かったので、おいおい取り上げていこうと思う。

 さて、この「HELEN MERRILL」だが、ぼくは今までこの作品は「ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン」と正式にも言うのだろうと思っていたけど、どこにも「with Clifford Brown」の文字はない。ただ「HELEN MERRILL」とだけ題されている。長いジャズファンだからこの盤をもちろん知らないわけではない。ただ軽くは見ていた。今度安くで見つけた時買おうと思っていたその「時」が唐突に来たわけだ。よりによって「もういらない」というような日に。

 ぼくは若い頃、ヘレン・メリルを一度生で、しかも小さな店ですぐ近くで聴いているはずだが、ほとんど印象がない。その時は伴奏のジョージ・ムラーツとローランド・ハナの方が目当てだったからだろう。このアルバムの中で一番有名な「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」も昔から何度も耳にしているが、それほどいいと思ったこともなかった。それでも500円なら買いかな。

 6枚の中からこれを一番に聴いてみた。1曲目の「ドント・エクスプレイン」、出だしからぐっと引き込むものがある。おっと!お見それしました。だてに名盤の称号はもらっていないということか。そして歌が終わった途端に出てくるクリフォード・ブラウンのソロ!。その粋なこと!音色!フレーズ!・・・。この存在感は、単なる伴奏の域を超えていて、「コルトレーンとハートマン」をさえ連想させる。なるほど、「ウィズ・クリフォード・ブラウン」と題して売っても、誰からも文句は出ないだろう。文句が出ないどころか、「クリフォード・ブラウンを聴くために買った」という人がいてもまちがいではないと思えるほどだ。

 さらには、若き日のクインシー・ジョーンズがアレンジを担当している。そう言えば同じエマーシーでクリフォード・ブラウンが出てくるサラ・ボーンのアルバムも、クインシーだったっけ。あのマイケル・ジャクソンの往年のヒット曲と、このヘレン・メリルや、サラの「ララバイ・オブ・バードランド」が、クインシーで繋がっているわけだ。

 アルバムは短くてちょっと物足りないし、全てが素晴らしいというわけではないけど、思っていたよりずっと濃密なジャズ・アルバムだった。
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by pororompa | 2009-05-02 23:59 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

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