【音盤的日々 223】 THE MODERN JAZZ QUARTET WITH LAURINDO ALMEIDA / COLLABORATION
2009年 04月 18日
Jリーグをテレビで2試合観たが、一点もゴールを見なかった。サッカーもこれでは野球以上の人気はなかなか得れないなと思いながら、またPCとオーディオの部屋に戻った。まだ昼間の温かさは残っていたけれど、夜になったらジャズを聴く気も起こってきた。昼間CDで注文しようかと思ったこのアルバムを取り出した。
結局注文はしなかった。LPであるものは、新鮮味がなくてなかなか買う気にまではなれない。ただそのCDは、後半に「ポギーとベス」をおまけに付けていたので考えたのだった。どちらも、出した時期が悪かったのか歴史的名盤の称号を授かっていないが、昔からぼくの愛聴盤である。
このアルバムが話題になることがあっても、たぶんB面の「アランフェス」や「ワン・ノート・サンバ」だろう。でもぼくは、ジョン・ルイスの書いたA面の3曲が好きだ。「シルヴァー」「トリエステ」「ヴァレリア」と題されている。特に3曲目の「ヴァレリア」が素晴らしい。ジョン・ルイスという人は確かにクラシック趣味が度が過ぎる面もあったし、ピアノ奏者としてもたどたどしいけれど、いい曲を書いたことはもっと評価されていいと思う。ミルト・ジャクソンがいなかったらMJQじゃないけど、ジョン・ルイスがいなくてもやはりMJQじゃない。
B面の「アランフェス」はジャズとしては異例なほど原曲に忠実だ。もっともそれはジョン・ルイスにとってではないけれど。ギターもクラシック出身の人なので、これをやるために呼ばれたという感じもする。バッハのフーガも違和感ない。ルイスとクラシックとボサノバと。そこにブルージーなミルトが、どんな気持ちでやっていたのか、逆らうでもなく流麗で哀感溢れる金属音を響かせる。
by pororompa | 2009-04-18 22:04 | 音盤的日々 | Comments(3)
私にとってはLAURINDO ALMEIDAは、ボサノバの人なんだけど、ここではクラシック風にやってるの?
とはいっても、ロドリーゴのConcierto de Aranjuezをボサノバでやれというのは無理だわな。(やればラウンジかB級作品になるのは明白)
LAURINDO ALMEIDAの名前を見て、名作『サミーとギター』を思い出してしまったのでつい書き込んでしまいました。:-)
『サミーとギター』のサミーというのはデイビスJrですか。なんか昔聴いた記憶がありますが、持っていません。
あれは、いいアルバムでした。
CTIでもかなり上位に位置するヒット作だったのではないでしょうか。
『サミーとギター』は、原題を Sammy Davis, Jr. Sings and Laurindo Almeida Plays といって、文句なしの名盤です。
Retern to foeverをそのまま時間をずらしたような、夕焼けの海にカモメが飛んでいるジャケットも秀逸でした。
LPはあるんだけど、いったい何処にしまったものやら……(^_^;